稲村ヶ崎R事情
気持ちも家もシンプルに、作家の湘南リラックス生活
text&photo=杉浦 貴美子

1階玄関から左手奥の居室をのぞむ。気持ちのよい光が差し込む。

今回、よしもとさんは「よろこびの庭 造園設計事務所」の遠山勉さんにお願いし、庭の植栽計画を立てることに。 

遠山さんによる庭のデザイン画。よしもとさん希望の南国テイストで、年数をかけてじっくりと庭を豊かにしていく予定。 

房総R不動産トライアルステイ」で滞在することができる物件リスト。気になるエリアで、家具付きの家に期間限定で暮らしてみる試み。稲村ヶ崎R不動産でもこれからはじめる予定。 

「ニュートラル」に暮らす

当初は、湘南に拠点を移すつもりだったというよしもとさん。購入後、諸事情により計画を変更し、東京に主な拠点を残すことに。現在、湘南には月に2、3回、家族やペットと、ときには友人とともに週末を過ごされています。

──引っ越しから2年、この家での暮らしはいかがですか?

シンプルでいいです。まだちゃんと越してこないのであれば、できるだけなにも置かないことにしよう、と最初に決めたんですね。テレビもないから物音もしなくていい。冷蔵庫も小さなものにしたから、買い物も少なめに抑えられる。電気釜も置かない。それが意外によかったんです。今となってみれば、この家とはこういったゆっくりとした付き合い方でよかったな、と思っています。

──よしもとさんにとって「家」という存在はどんなものなんでしょう?

まだ全然定まってないです。私にとって、家はそんなに一生懸命にならないもので、「雨風がしのげればいいや」って感じなんですね。ホテルみたいな「ニュートラル」な空間が好きで、この家もそんな感じであってほしいんです。
家に過剰な思い入れがない方が私にとっては幸せ。家を買うことや住むこと自体が目的になってしまわない方がいいなって思うんです。その気持ちも分かるんだけど、それだけだと苦しくなっちゃう。なんかゆるい感じがないと人間ってやっぱりつらい気がして。

──これからのこの家との付き合い方は?

それこそ、ゆるく長く付き合っていきたいですね。これから遠山さんにもお願いして、こつこつと庭も豊かにしていく予定。この先湘南に拠点を移すときも、都内には事務所を残すか、小さい部屋を借りるかして、バランスを変えるという感じでしょうか。春はここ、夏はこことか、シーズンごとに変えて、片方は置いておくとかできたらいいな。

──R不動産でもトライアルステイという企画をしていて。そこから一歩踏み込んで「生活する感覚で旅をする」ような、自分の住む場所をどんどん変えていったりする、そんな暮らし方もできるんじゃないかと、今考えているんです。それついてどう思われますか?

そうですね、不可能ではないと思います。車もシェアするように、家もそうなったらいいですね。

──最後に、R不動産で物件を探している人にメッセージをいただけたら。

物件のイメージをはっきり持って「これだけは譲れない!」という線を引く、そしてそれを崩さないで探す事ですね。途中何回もくじけそうになると思うけど、ムードに流されないこと。あと大事なのは、自分のスキルをみつめて。たとえば私だったら、手が不器用なので自分で修繕しながら暮らす、とかはできない。そういった、それぞれの持つ特質をはっきりさせて、無理せずに家探しと向き合えたらよいのかな、と思います。