物件詳細情報
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ノーブル民家 (逗子・葉山方面)

所在地 葉山町下山口
価格 3億0000万円
面積 235.96 平米
最寄り駅 JR横須賀線「逗子」駅 バス15分 「葉山公園前」停 徒歩7分


突然ですが、好きなノートがあります。それは現代ではめずらしく、文房具メーカーが既存の製紙会社の取り扱う紙を使わずに、紙からオリジナルに作ったノートです。それはそれは自信作なのでしょう、ペンではなく、紙で感動を与える書き心地。
謳い文句には「このノートでとっておきのペンを躍(おど)らせてください。」とあります。これにはしびれました。老舗の職人魂を感じる、これぞ名品です。

その時の感動を思い出すような物件です。
はじめて取材に伺った際に、このノートの名前にも使われている言葉が頭に浮かびました。

「noble」(ノーブル)とは、堂々とした、見事な、気高いといった意味ですが、この言葉がしっくりきたのです。この物件は周囲に対して豪華絢爛に美しさを誇示するのではなく、ただそこに佇むようにある。といった美しさ。これが日本の侘び寂びというものなのでしょうか。

まずこの物件の立地がそれを物語っているようです。葉山御用邸の先にある下山口というエリア。昔ながらの古く曲がりくねった道から、さらに一本入ると、山の麓に隠れるように門が現れます。この門を見てもその先に何があるのかは想像できません。

アプローチをさらに進んでいくと、荘厳な玄関が待ち構えています。ここから世界が変わる感じがします。築年数は不詳ですが、およそ80年前から時が止まったような内部空間が残されていました。しかし、自然豊かなこのエリアに、長い年月を経過しているので、劣化や痛みはそれなりにあり、それらの改修工事からこの物件のプロジェクトがはじまります。

これだけの建物ですから、素敵な部分はできるだけ残したい。現場を調査しながら、手直しが必要な箇所を丁寧に洗い出していく。見ればみるほど立派な仕上げには、いつも一緒に仕事をしている大工さんも感動しつつも、どう手を進めていくか悪戦苦闘の日々。そんな大工さんから教えていただいたポイントを織り交ぜつつ建物をご紹介します。

まず玄関を入って、正直どちらに進めばいいのか、迷います。想像力を最大限に膨らませると、お客様はそのまま、まっすぐ奥の洋室か客間へ通されることでしょう。

客間は板張りの廊下がぐるりとコの字型に計画され、庭を眺めてまわると、海と富士山がチラリと見える贅沢を味わうことができます。和室の仕上げはさすが客間だけあって、床の間はしっかりと作りこまれています。柿の木の床柱は柿渋による黒い縞模様、書院障子には透かしの木細工などが立派です。

次に建物中央部あたりに位置する6畳の和室。ここがまた秀逸。大工さんもこの和室に感動したそうです。もしかすると家主さんはこの部屋にいる時間が長かったのではないかと思います。庭を見ると、一本の楓の木と、長く続く客間の廊下、背景に迫力のある木々という風景に言葉を失います。床の間の設えも見事で、浴室側には中庭を設けて明かりとりが効いています。

極め付けは二階の和室。こちらは天守閣のような眺望が楽しめます。ここはどんな使われ方だったのか、イマイチ想像ができないのですが、住宅建築にはあまり見かけない、神社仏閣建築などに使われる「勾欄(こうらん)」という落下防止の手すりのようなものが開口部に張りだしており、独特な雰囲気を作り出しています。

ここに肘を付き、外を見ると、眼下に広がる入り組んだ瓦屋根の向こうに、相模湾と富士山が見えるのですが、取材時には雲の関係で富士山が海に浮かんでいるような眺めで神秘的でした。ちょっと殿様気分を味わうことができます。

総じて、今回の改修工事を終えて、大工さんと話していると、見せる化粧材の高級さもさることながら、建物を構成する大工仕事の質の高さに驚かされたと伺いました。なるほど、一見すると美しい化粧材に目が行きがちですが、この建物がここまで蘇ることができたのも、当時の大工さんや職人さんが足元から屋根まで妥協せずに作り上げた自信作であったからなのでしょう。そんな日本の職人魂を垣間見ることができる素敵な物件となりました。

(担当:小松)




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客間を庭から見る。コの字にまわる板貼りの廊下の中に連続する和室。時間が止まったような静けさに包まれた空間です。
客間を庭から見る。コの字にまわる板貼りの廊下の中に連続する和室。時間が止まったような静けさに包まれた空間です。

2階和室とその眺望。勾欄(こうらん)と呼ばれる欄干と朱色系の塗り壁が印象的。勾欄に肘をかけて外を眺めていると、神秘的な富士山に遭遇しました。
2階和室とその眺望。勾欄(こうらん)と呼ばれる欄干と朱色系の塗り壁が印象的。勾欄に肘をかけて外を眺めていると、神秘的な富士山に遭遇しました。

各室、絵になる空間で洋室のヘリンボーンの床や照明器具まで見所満載です。本文では書ききれませんでしたが、台所(下段右)はレトロな味わいを残しつつ、サイズ拡張しています。
各室、絵になる空間で洋室のヘリンボーンの床や照明器具まで見所満載です。本文では書ききれませんでしたが、台所(下段右)はレトロな味わいを残しつつ、サイズ拡張しています。

水まわりでは、丸太で組まれた浴室空間に注目。タイルの割り付けも美しく、現役で利用可能な設備は残しました(浴室の古いシャワーは使用不可ですが、カッコいいので残しました)。
水まわりでは、丸太で組まれた浴室空間に注目。タイルの割り付けも美しく、現役で利用可能な設備は残しました(浴室の古いシャワーは使用不可ですが、カッコいいので残しました)。

建築構造 木造2階建 築年 不詳 所在階/建物階数
都市計画 市街化区域 土地権利 所有権 取引様態 媒介
用途地域 第1種低層住居専用地域 建ぺい率/容積率 40%/80% 土地面積 5,101.23平米(公簿)
情報登録日 2016.10.14 管理費/修繕積立金
設備

公営水道/個別浄化槽/個別プロパンガス

備考 付属建物あり(木造瓦葺き平家建81.42平米)/現況:使用中/引渡:相談(契約後6ヶ月)/内見方法:事前予約
※上記において、図面および面積表示が現状と異なる場合には、現状を優先するものとします。
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